島に渡る黄色いモーターボートは、浅黒い競馬オヤジの乗った小さな物だった。
珊瑚礁に外洋の波が遮断されているので、内側に当たるマニャガハ周辺は、非常に海が凪いでいる。
御蔭で大した揺れも感じず、猛スピードで海上を突き進む。
いまいち日本語のぶっ壊れた馬券オヤジの横で、ウインドウに掴まったサコナ君が話をしている。
実は彼、前日のオブジャンで疲れ切ってしまい、今日は潜らないのだ。
遠浅の珊瑚礁に歩いてエントリーするのは、やはりきつかった様だ。
実は寝ていたかったのを、無理しているのでは、とか内心心配していたのだが、そんな心配は無用であったのだ。なにせ競馬場についた時は一番元気だったのだから。
新馬券法を研究してみた